環境問題の取組にて設置される製品の安全性や発生するトラブルへの配慮について(その1)

2010年第1回定例会一般質問から④

 この2日間は、天気も良く春に向かう空気の匂いが心地よい感じですね。でも、まだ気温には十分気を付けながらお出かけしましょうね。例年温暖差のある時期ですから。
 活動報告の内容は、9日の続きです。

3.環境問題に対する意識の向上や、太陽光発電への補助金制度、余剰電力の買い取り価格が倍程度になったことなどによって、都民の関心も多くなり、太陽光発電の設置が増加している。それに伴い、訪問販売や補助金申請のトラブル、また、設置業者の経験不足から、施工による雨漏りなどのトラブルも相次いでいると聞く。
 国でもどのメーカーの製品でも取り付けられる技能を認定する資格制度や、発電システムの事故や雨漏りを防ぐため設計や施工方法を示した指針などが検討されているようだが、太陽光発電を推進している東京都としても、消費者が安心して設置できるように国に要望していく必要があると思われる。
 ところで、これまで太陽光発電は一度設置するとメンテナンスがいらないとも言われてきたが、屋根に設置されているために設置者には性能の劣化になかなか気づけないという問題がある。設置後の消費者の不安に配慮すべきと思われるが、東京都としての見解は。Q6
A6:(環境局長答弁)
○太陽光発電器は、メンテナンスが容易な製品であるが、実際に導入してみて初めてわかる効率的な使い方のポイントや管理のノウハウもある。
○都は、こうした観点から、昨年12月、「太陽エネルギー利用者集会」を開催し、この中でメンテナンスのノウハウについても情報提供を行った。またこの集会には、太陽光発電メーカーの担当者も招き、利用者等からの相談に応じる場も設けた。
○今後も様々な機会を通じて、消費者に対し、設置後のメンテナンスの重要性などを普及啓発していく。

石原都知事の施政方針でも、「家庭部門では、住宅用太陽エネルギー利用機器を4万世帯に普及させること」と述べている。
10年20年と年数がたってからのメンテナンス等を思うと、消費者としては、顔の見える地元の施工業者のほうが安心。地元の工務店や、電気店などが施工やメンテナンスのスキルアップすることでビジネスチャンスも生まれ、雇用の促進にもつながると思われる。東京都として、地元の施工業者の技術研修への補助などの支援、育成等を検討していくよう要望した。