築地再整備

2010年9月8日 21時07分 | カテゴリー: 活動報告

 9月に入ってもなお暑い日が続いています。お元気ですか?
現在、都議会生活者ネットワーク・みらいでは、2010年度の予算の見直しを行いつつ、各団体から2011年度の予算要望を受けています。

 また、9月21日から始まる9月議会に向けて、皆さんから寄せられている政策提案を精査しているところです。

 さて、築地市場の移転問題に関して、途中経過報告です。
3月議会では、2010年度東京都中央卸売市場会計予算案に以下の3点を予算の執行に当たっての留意点とする付帯決議が付いて予算案が可決しました。(ネットはこの予算に反対)

①議会は、現在地再整備の可能性について、大方の事業者の合意形成に向け検討し、一定期間内に検討結果をまとめるものとする。知事は議会の検討結果を尊重すること。
②土壌汚染について、効果確認実験結果を科学的に検証し有効性を確認するとともに、継続的にオープンな形で検証し、無害化された安全な状態での開場を可能とすること。
③知事は、市場事業者それぞれの置かれている状況及び意見などを聴衆し、合意形成など「新市場整備」が直面している様々な状況を打開するための有効な方策を検討すること。

 この付帯決議の①を受けて、議会局、知事本局から、中央区晴海の都有地を活用した現在地再整備案3案の調査の中間報告が示され、特別委員会の小委員会での議論がはじまりました。

A案は、晴海地区に全機能を一時移転し、築地市場を再整備後、再移転
B案は、晴海地区に一部機能を一時移転し、ローリングによる築地市場再整備後、再移転、晴海地区には積替品に係る機能(転配送センター)を整備
C案は、晴海地区に一部機能を一時移転し、ローリングによる築地市場再整備後、再移転、晴海地区には積替品(転配送センター)と相対大口向けに係る機能を整備、です。

 8月30日(月)に開催された特別委員会では、「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に係る調査委託」及び「市場再整備検討に係る調査委託」の中間報告について説明・質疑が行われました。
 生活者ネットワーク・みらいでは、星ひろ子議員が質問をしました。大まかには3点です。
まずはじめに、再整備案のアスベスト除去の問題を取り上げました。
 食の安全、働く人の健康被害を考えれば、豊洲移転にせよ、築地再整備にせよ、実際の工事が開始されるまでまだまだ時間がかかります。吹きつけアスベストは迅速な対応が必要であり、直ちに除去するべきであり、築地再整備まで放置するべきではないと指摘しました。
 また、施設の業者負担の使用料の比較が提示されました。これまでも豊洲新市場案に対して、まだその段階にないとして具体的な費用は提示されていませんでした。にもかかわらず、今回、事業者への影響として、豊洲移転と築地再整備の施設使用料の比較が提示され、その根拠となる経費について質問しました。築地再整備の仮移転や撤去費用及びそれぞれの建設費などで比較していますが、豊洲新市場の汚染除去対策費用、土地取得費用などを計上されておらず、まことにもって不可思議であり、事業者に不安を与える数字になっていることへの疑問を問いました。
 3つ目のB、C案では市場が2つに分断することになり、築地と晴海に買い回りをしなければならないという課題に対し、実際の距離を質問しました。豊洲新市場の場合でも敷地が広いため買い回りに1.2キロ、築地、晴海間はわずか2.6キロ。転配送センター、大口向けにとって、この距離は、課題とされるほどの差なのかを問いました。

 豊洲新市場については、土壌汚染問題に多くの時間と税金が費やされているにもかかわらず、東京都は計画の変更を全く考えていません。この事態を打開するには議会の判断は重要です。
そこで、今回、議会主導の築地現在地再整備案の検討が始まりました。都政史上を初めの試みとして大いに評価したいと思います。生活者ネットワーク・みらいは、3案の仮移転の計画を検討する中で、将来取り壊す仮設に多額の費用をかけ、また、10年以上も仮移転先の晴海で業務をするのなら、いっそのこと、これまでネットが提案してきた晴海移設案もあながち無理な提案ではないということを主張しました。