カヌースラローム会場予定地・都立葛西臨海公園を変更に期待!!

   6月10日、第2回定例都議会の所信表明で、舛添知事は、2020年年東京五輪の競技会場計画を見直す考えを明らかにしました。見直しの対象は、都が整備する10の恒久施設と組織委員会が整備して大会後に撤去する11施設です。

カヌースラローム会場に予定されている都立葛西臨海公園は、その見直しの対象に入ります。

予算特別委員会で舛添知事に、
葛西臨海公園の現地視察を要望
  

  都議会生活者ネットワークは昨年10月、葛西臨海公園を視察し、日本野鳥の会や市民の皆さんの声を聞き、自然環境を崩壊する、都民の憩いの場であり自然とのふれあいの場を壊すとして、競技場建設の変更を求め続けてきました(視察の様子は10月29日のHPをご覧ください)。

10月29日都議団で葛西臨海公園を視察しました。


今年3月の予算特別委員会では、さらに過去のオリンピックでも開催地決定後の会場変更があったことを指摘し、舛添知事にぜひ現地の視察と自治体・関係者等の意見を聞くことを要望しました。6月11日のオリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会においても再度知事の視察と競技場の変更を求めました。

葛西臨海公園は、東京都建設局が長い年月をかけて失われたなぎさを復活させたもので、隣接する東なぎさは、野鳥保護のために立ち入り禁止となっています。せっかく30年近くかけて育った緑、大地に根を張った大木、築いてきた広場を壊してしまうのは、残念です。
当該の江戸川区も変更を歓迎していると聞いています。IOCに大会開催計画を提出するのは来年の2月。速やかな変更に期待します。 

新国立競技場整備、東京都も無関係ではない。
国に見直しを求めるべき

一方、新国立競技場建設は、建築家や市民団体等から巨大で費用が莫大過ぎるとの批判や、現競技場の改修工事の代替案が出されていますが、残念ながら整備主体は国であるため、舛添知事の発言の対象になっていません。

しかし、明治神宮内外苑付近は1926年に指定された東京都の風致地区第1号。それを、都は、昨年6月に急に神宮外苑地区の地区計画を定め、風致地区条例の建蔽率40%以下を70%以下に、高さ15m以下を75m以下までに緩和してしまいました。東京都は全く無関係とは言えません。また、整備費等について国から都費負担を求められていることや、国立競技場の解体工事の入札が不調になるなど、大きな問題になっています。都は、国に対し、新国立競技場についても見直しを求めるべきです。