2015年第2回定例会一般質問:“2020年東京大会”編

昨日、2015年第2回定例会(6月議会)が閉会しました。
今回、私は生活者ネットワークを代表し、6月17日の一般質問に登壇しました。

質問内容は以下の4項目です。
●2020年オリンピック・パラリンピック東京大会について
●福祉・医療施設のエネルギー対策支援について
●未受診妊婦について
●外国人にも正確な情報伝達をすすめるためのやさしい日本語について

 
 
<報告その1>
 ●2020年オリンピック・パラリンピック東京大会について
 
 2020年オリンピック・パラリンピック東京大会のメイン会場となる新国立競技場については、旧競技場を跡形もなく取り壊したタイミングで、国が都に500億円の費用負担を求めてきたことは大変遺憾です。

2015.06.24 都議会終了後、”安保関連法案の廃案を求めるデモ”に参加 国会前にて

 生活者ネットワークは、かねてから「巨大な国立競技場は本当に必要か」と疑問を呈してきました。先日の新聞報道では、建設費が当初予定よりも大きく膨らむとされていますが、都議会には何の説明もありません。このデザインについては、多くの専門家から批判を浴び見直しが求められています。知事には、開催都市としての責任を果すため、国に対して、あらためて費用負担についての情報公開を求めるとともに、負の遺産にしないよう、計画の全面的見直しを求めることを要望しました。
 
 さらに、東京大会では、多様性の尊重がどこまで実現できるのか、質問。
知事は、「世界の人々がスポーツの力を通じて、人種、性別、性的指向、言語、宗教、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合う社会を育む大会を目指している。生活習慣・文化・価値観などにおいて、人間の多様性が尊重され、誰もが幸せを実感できる都市こそ、東京が目指すべき姿であると考えている。」と答弁。

 

2015.06.24

 また、環境配慮の視点から、地場や国産の木材利用は有効であり、多摩産材・国産材を東京大会の関連施設への利用を求めたところ、「これまでも、多摩産材の流通や利用拡大などに取り組んでいる。東京大会は、森林資源の循環や日本の文化である木を活かした建築などを国内外に発信する絶好の機会。都が整備する競技施設等については、施設の設計を進める中で、コストや耐久性なども考慮し、広く施設整備における木材の活用を検討していく。」と答弁。

 生活者ネットワークは、競技場の建設見直しと情報公開は今後も強く言い続けていきます。
また、環境配慮においても検討していく段階でとどまらないよう、チェックし、実現にむけ訴え続けていきます。