東京レインボープライドパレード2018

LGBTが差別や偏見なく暮らせる社会へ

性的少数者(LGBT)が差別や偏見なく暮らせる社会をめざすイベント「東京レインボープライド2018」のハイライト「プライドパレード」が5月6日、渋谷区で開催されました。LGBT、支援者や企業、在日各国大使館など、過去最大の37チーム、約7000人が参加。虹色の旗をなびかせながら、渋谷公園通りや表参道を練り歩き、「生と性の多様性」をアピール。

今回は、LGBT自治体議員連盟(正式名称:性的指向と性自認に関する施策を促進するための地方自治体議員連盟)の一員として、生活者ネットワークからも多くの議員・メンバーらが併せて開催された研修と、続くパレードに参加。道行く人たちも笑顔で「ハッピープライド!」とハイタッチ、沿道にある店舗や企業も、シンボルカラーの虹色で飾る、明るく楽しく温かいパレードでした。

<東京都LGBT条例化に向けて着実・迅速に進めよう>
 2016 年1月の、生活者ネットワークが都議会各会派に呼びかけて開催した「市民と行政の協議会」では、LGBT当事者・支援者団体と都の関係部署とをつなぐことができました。ここでは、学校教育現場での無理解、トイレの問題、病院での対応、都営住宅の入居に係る不合理など様々な課題が提起。担当部署がなく相談しようにも、たらい回しにされている実態が明らかとなりました。

ようやく今年4月、都庁内の関連部局における性的指向および性自認に関する課題を総合調整する部署として、総務局人権部にLGBTを担当する事業推進担当課が創設されました。これを機に、有識者や当事者団体等と意見交換しながら、東京都LGBT条例化に向けて一歩ずつ、かつ迅速に進めたいと思います。

<多様な性の平等参画推進条例・国立市で施行!>
 こうした中、また一つ、「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」が、昨年12月の市議会で可決、この4月1日の施行に漕ぎつけました。性別にかかわらない一人ひとりが自分らしく、地域でいきいきと暮らす社会を築くため、市と市民、教育関係者や事業者等すべての人々が一体となって誰をも排除しない参画社会をめざします。

国立市に居住する者として、今回の市条例施行を大いに歓迎するとともに、広域行政に寄与すべくあり、かつ平和・人権・ダイバーシティ推進を政策経営の根幹に置くべくある東京都こそが、子どもを基点に世代や性を超えて、多様な人々が平等に参画できる社会政策を整備し行動するときであると切実に考えています。