女性の医療、がん検診受診率向上の取組と学校における健康教育

2010年第1回定例会一般質問から⑦

 昨日までの風はすごかったですね。多摩地域を通るJRは全線、昨日一日のどこかで運転見合わせがあったようです。
 こんなことがあると、自然の力を実感せずにはいられませんね。また、災害に軟弱な都市交通状況も考えずにはいられません。

 3月5日からの続きのやっと最後になりました。今日は「女性の医療について」です。

4,最後に女性の医療について
 東京都においては、女性のがん死亡率が全国でも高い状況にあり、がん検診の受診率の低さが課題。
 2008年度に都が実施した「東京都がん検診実態調査」では、子宮がんで34.8%、乳がんは30.9%。東京都がん対策推進計画に掲げられている平成24年度の目標「検診率50%」を達成するためには、がん検診の受診促進を強力に進める必要がある。今回の調査結果では、子宮がん、乳がん検診の受診機会として、区市町村検診のほか、職場での検診をあげる人の割合が高く、職域での受診促進の取組が重要であることがうかがえる。
 今後はがん検診の実施主体である区市町村はもちろん、職域においても、がん検診受診率向上の取組を推進すべきと考えるが。Q11
A11:(福祉保健局長答弁)
○都は、これまで、包括補助事業の活用や、効果的な受診率向上策の提案などにより、区市町村の取組を支援してきた。
○また、職域においても、受診促進の取組を強化することが重要であり、今年度、企業が行うがん検診実施状況や取組内容等に関する調査を行った。
○来年度、この調査結果を活かし、企業における効果的な取組事例を広く紹介するほか、がん検診に積極的に取り組む企業と連携し、従業員のがん検診の受診促進や、都民への普及啓発を行っていく

 日本における20代30代の女性のがん発生率は、2000年以降急増している。若い世代の受診率を増やすためには、いろいろな所で情報が集められる環境整備が必要であり、どの年代でも自分の健康リスクを認識し、予防ができる健康教育というものが大切だ。そこで、学校における疾病の予防に関する学習について伺う。Q12
A12:(教育長答弁)
○生涯を通じて健康を適切に管理し、改善していく資質や能力を身につけるためには、疾病予防の学習をすることが重要である。
○こうした学習は、体育、保健体育の授業で行われている。
○小学校6年生では、「病気の予防には病原体が身体に入るのを防ぐことが必要であること」、中学校3年生で「感染症の多くは感染経路を遮断することによって予防できること」、高校1年生では、「生活習慣病の予防には食事、運動、休養および睡眠の調和のとれた生活を実践する必要があること」などについて学んでいる。

 今後学校において、さらに専門的な教育を進めていくために、地域の医師、助産師との連携を図り、積極的に進めていくことを要望した。