2015年第2回定例会一般質問:“災害時、外国人にも正確な情報伝達をするために”編

<報告その3>
●災害時、外国人にも正確な情報伝達をするために
「やさしい日本語」の拡充を
 
東日本大震災の経験を踏まえて、都は、2012年4月に「災害時における外国人への情報提供」をまとめました。その中で、災害時の日本語は、日常生活で見聞きしない専門用語や言い回しが多く、外国人にとってはわからないという指摘がありました。交通機関が止まり、駅のアナウンスが理解できず、不安で混乱するなか、英語などの外国語対応に加えて、外国人でも理解可能なやさしい表現による日本語「やさしい日本語」を取り入れることも有効であると提言されています。
 
やさしい日本語とは、小学校3、4年生程度の表現を使い、例えば、「避難」は「逃げる」、「給水車」は「水をくばる車」と表記するものです。来日1年の外国人を対象とした実験では9割が内容を正しく理解できたという報告もあります。東京都地域防災計画でも、多言語とともに「やさしい日本語」が位置付けられています。
 
オリンピック・パラリンピック開催を見すえ、「やさしい日本語」を生かしたマニュアルやガイドブックを作成し、例えば、コンビニや駅周辺、商店街などの関連機関や自治体等が統一して、東京に滞在する外国人に対し、防災、減災に関わるわかりやい情報提供を行い、適切な行動がとれるよう取り組みを進めていくべきと提案しました。