「戦後」であり続けるために 〜 戦後70年の8月15日を考える
九州電力川内原発1号機が再稼働されてしまいました。福島原発事故以後、私たちは改めて原発が全く安全ではないことを認識しました。だからこそ、原発に頼らない社会にしようと、積極的に節電・省エネに取り組んだのです。現に、原発ゼロでも、猛暑の昨年の夏も、今年の夏も電力は足りています。
11万人近くの福島の人たちが、今なお全国で避難生活を強いられています。にもかかわらず、避難計画も不備のまま再稼働することは、厚顔無恥としか言いようがありません。
また、再稼働によってさらに増え続ける使用済み核燃料の処理は全く先行きが見えません。
毎日新聞の世論調査では、再稼働反対57%、賛成30%。日本テレビ系世論調査でも支持しない58.2%、支持する30.3%。
これだけの世論に眼を背け、暴挙に走る安倍政権に対し、支持率が急落するのは当然です。
論戦の舞台が参院に移った安保関連法案は、さらに欺瞞と矛盾を露呈しています。集団的自衛権とは、わざわざ他国に代わって戦争をする、相手側からの武力攻撃があったと言えるかどうか曖昧な場合にも行使される可能性があるということです。
安保関連法案に対して、
NHKの世論調査(7月)
大いに評価する8%
ある程度評価する24%
あまり評価しない31%
全く評価しない30%
読売新聞世論調査(7月)
賛成36%
反対50%
戦後70年、私たちの親世代、祖父母の世代の人たちがめざしたのは、二度と戦争をしない国です。この先も「戦後」であり続けるために、安保関連法案の廃案を求めていきます。