ネットが提案した 化学物質子どもガイドライン実現

 人がつくりだした化学物質は、8450万種を超え、商品化されているだけでも10万種と言われ、人に与える影響が懸念されています。化学物質の多くは生物の体内で分解されずに、脂肪に蓄積する性質を持ち、食物連鎖の結果、アトピーやアレルギーの人が増えています。
 また、早産・低体重児の増加や発達障がいの発生などにも化学物質の関与が疑われています。                 
        

 〜 化学物質の子どもガイドラインの策定 〜           
 
 2001年6月都議会で、生活者ネットワークが化学物質の子どもへの影響を未然防止する立場から、「化学物質の子どもガイドライン」の策定を求めました。
 提案が実り、都は国に先駆け、「塗料に含まれる鉛編」「殺虫剤樹木散布編」「室内空気汚染編」「食事編」を作成しました。
 その結果、子どもが生活する施設や公園では鉛を使った塗料が排除され、樹木の殺虫散布などが見直されたのは大きな成果でした。 

 〜 若い世代を守っていくために! 〜  
 
 いまや化学物質なしの生活は不可能です。しかし、これを削減し、未来世代の健康を守ることは可能です。
 若い世代を化学物質の悪影響から守るためには、環境中の化学物質を低減するための対策を充実していく必要があります。
 
 今後の対策として、生活者ネットワークでは、「化学物質の子どもガイドライン」をさらに実効性のあるものとするために条例化すべきと提案しました。                                         

                              
*写真は・・・都で作成したガイドラインの冊子(上)
        新宿街宣でチラシ撒きにも参加(左)
        すっかり春めいてきた国立市内の公園(右)