現在の府中病院のとなりに、その機能を強化して移転する11階建ての多摩総合医療センターと、7階建ての小児総合医療センターができます。
最新機器を備えた手術室やNICU、明るい病室、プールや体育館まで備えた院内学級、遊び場となる中庭、屋上のへリポートなどを見ることができました。心や身体を病む子どもたちの入院施設として、十分に配慮されていると感じました。しかし一方で、これまでそれぞれの病院毎に異なるやり方をしてきた医師や看護師が、その壁を越えて新しい医療体制を築いていくことは大きな課題です。
生活者ネットワークは、「多摩地域に高度医療を備えた小児総合医療センターができることには賛成するが、統合後の地域の小児医療体制が確保されるまでは現在の3病院の廃止を行うべきではない」と都議会で発言してきました。
統合される3病院の地域からは、存続を求める請願・陳情が繰り返し出されるなど、多くの不安の声が今なお寄せられています。
かつて私も子どもの急な病気に不安を募らせた経験がありますが、安心して子育てができる環境作りこそ求められていると思います。当該地域では地域医療の受け皿となる「まちの病院」との連携と支援をはかり、東京都の責任において小児医療体制を一日も早く整備しまくてはなりません。