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現地は危険な地すべり地帯
八ッ場ダムの現地では、今年8月の集中豪雨で沢水が土砂といっしょに流れ下り、川原湯温泉駅まで押し寄せました。9月に現地を見に行きましたが、国交省相談センターの壁には土砂に埋まった痕跡があり、駅前には土のうが積まれているなど、その爪あとが生々しく残っていました。
石原知事は、9月26日他県の知事とともに、八ッ場ダムを早期に着工するよう国交大臣に申し入れましたが、八ッ場ダムは、治水効果がほとんどなく、現地は地盤が脆弱で地すべり地帯です。現在造成されている代替地は危険性が指摘されており、法面の崩落や落石事故も起こっています。ダムができて水を貯めると、さらに危険性が増すと専門家は言っています。治水上も利水上も不要なだけでなく危険性が高いダムであることは明らかです。
集客できるか人工観光地へ
一方、観光地として期待するむきもありますが、国道工事もJR吾妻線の取り替え工事が難航、新駅の用地買収の目途もたっていません。現在、川原湯温泉で営業を続ける旅館は5軒。代替地へ移転したとしても湯を汲み上げる費用等が年間2000万円もかかり、地元負担となります。周辺に吾妻渓谷が広がる素晴らしい景観も、ダム工事で破壊され人口的なまちに変われば、果たして観光資源となるか疑問です。
地元住民への支援はダムの検証とは切り離して早急に具現化すべきです。