券売機に障がい者割引ボタンを
夫が突然車いす生活になった女性から、電車を利用する際、「子ども用ボタン」で切符を買うことに抗議の訴えがありました。
障がい者が介護者同伴で公共交通を利用する場合、運賃が半額になります。自動券売機で「子ども用ボタン」で切符を購入、駅員さんのいる改札口で障がい者手帳を提示して乗車することになっています。しかし、同じ半額料金だからといって、大人の障がい者が子どものボタンしか選択できないことは人権問題です。
関西の私鉄各社では券売機に障がい者割引ボタンを設置しており、東京でも、りんかい線に設置されています。「東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル」の2000年版には、誘導基準に「券売機に障害者割引ボタンを設置する」とあり、現在の国のバリアフリー法ガイドラインにも同様に書かれています。
大人が子ども用ボタンで切符を買うという人権上の課題解決に向けて、まずは障がい者割引ボタンの設置を進めるために、現在見直し中の福祉のまちづくり条例施設整備マニュアルに入れるべきです。
2020年オリンピック・パラリンピックには多くの障がい者が東京を訪れます。都は開催都市として、ユニバーサルデザインの視点に立ったまちづくりを充実させていく必要があります。