2015年第2回定例会一般質問:“福祉・医療施設のエネルギー対策”編

<報告その4>
●福祉・医療施設のエネルギー対策支援について
 
 福島原発事故をきっかけに、省エネや再エネの普及は大きく進みました。特別養護老人ホームなどの福祉施設や医療施設は、電気だけでなくお湯をたくさん使うことから、熱を含めてエネルギーを効率的に利用することが重要です。
 
 熱と電気を合わせたマネジメントや、太陽熱利用などを積極的に導入してほしいと考えていますが、新しく建設された施設を視察したところ、導入されていない実態がありました。こうした中小規模の施設では、省エネ・再エネ対策が検討項目に入っていなかったり、資金面や人材面がネックとなり手がまわらないという声を聞きます。
 
このような課題に対し、都は、昨年度から中小医療・福祉施設向けに、創エネ・省エネ機器の導入の支援を開始しました。現在、特別養護老人ホームや病院などからコージェネレーションシステムなどの導入支援の申請、グループホームなどの小規模施設からは太陽熱システムの導入支援の申請があるとのことです。
 
今後も、補助制度の内容やエネルギー消費量の削減効果など、幅広く周知を図り、中小医療・福祉施設の省エネ・再エネの普及を進めるよう要望しました。