小池都知事に、「豊洲市場移転の白紙撤回を求める申し入れ」を提出 ―2017年1月16日
1月14日、豊洲市場土壌汚染対策工事の完了から2年にわたり、都が実施している地下水モニタリング調査の最後となる9回目の調査結果において、72か所から、基準値を超える有害物質が検出されたことが明らかになりました。
基準値を超える有害物質の検出は、盛り土のあるなし以前に、過去の東京ガス工場の操業に由来する土壌汚染の除去対策が充分ではなかったことを意味します。また、7回目までの結果と今回の数値が大幅にかい離していることから、これまでの調査の方法、内容が適切であったのかも疑わざるを得ません。
これまで都議会において、生活者ネットワークは、環境基準をクリアする成果を得たとしても、食べ物を扱う施設としての市民の安全・安心のレベルには達しえないとして、豊洲を移転先とすることに異を唱えてきました。しかし、安全・安心レベルどころか、
最低条件ともいえる環境基準が達成できていないこと
は、重大な瑕疵であると考えます。
生活者ネットワークは、食の安全・安心が確保される市場整備の実現のために、都知事をはじめ、
都が全力を挙げて、
*今回のモニタリング調査における汚染検出の原因を解明し、さらに詳細な調査を行い、
結果を都民に速やかに公表すること。
*豊洲市場移転の白紙撤回を含め、抜本的な見直しを検討すること、
を、都知事に申し入れを行いました。