トイレの洗浄ボタンを統一せよ!

公共トイレを使用した後、水の流し方がわからず困った経験はないでしょうか?

日本のトイレは高機能、きれいで素晴らしいと、外国人観光客にも大人気です。
その一方、流し方はレバー式、ボタン式、センサー式などさまざまで、使い方がわからないという声も聴きます。
 私自身、「流すボタンはどこ?」と個室から助けを求める高齢者に位置を知らせしたり、外国人が間違って非常ボタンを押してしまい警備員が駆けつける場面に居合わせたりした経験があります。

洗浄ボタンは○形、
呼び出しボタンは洗浄ボタンと区別しやすい形(例えば□や△)。
それらの操作ボタンやペーパーホルダーの配置は、便座の左右どちらかの壁面にまとめて設置するなど規定されています。

 

 

手の不自由な人がペーパーホルダーを支えにしながら洗浄ボタンを押すことができるような配慮や、視覚障がい者には洗浄ボタンが便座の背後にあると認知しにくいなどへの配慮がなされているのです。

このJIS規格は、高齢者、障がい者など多様な人々にも使いやすいため、2015年、国際標準化機構(ISO)の規格として承認されました。まさに、日本の基準が世界に認められたのです。東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアルにも明記されています。

ところが、実際には、都庁をはじめ都有施設ですら、規格どおりになっていないのが現状です。鉄道駅、公園、病院、デパートなど、不特定多数の人が使用する公共トイレ。東京2020大会の競技場はもとより、都有施設、民間施設の公共トイレの洋式化とともに、統一規格にする取り組みを進めるよう求めました。