豊洲市場への移転のための補正予算案に反対!
~東京ガス工場跡地を選んだがために永久に続く追加工事費~
8月28日の臨時会に上程された市場会計補正予算案に対し、9月5日採決が行われました。
補正予算案は、豊洲市場への移転のための追加工事と移転準備、築地再開発に向けた検討など約73億円です。
まず、盛り土を行わず地下ピットにしたにもかかわらず、環境局は環境への影響は小さいとし、
環境アセスメントのやり直しを不要としました。
この判断は納得できるものではなく、生活者ネットワークは環境アセスのやり直しを求めました。
追加工事は、地下ピットにコンクリートを打設する、
昨年の大雨で地下ピットに水がたまり機能不全になった「地下水管理システム」の強化などです。
しかし、大地震による液状化の恐れなどもあり、安全性への懸念はとうてい払拭できません。
そもそも東京ガス工場跡地を選んだがために膨らんだ追加工事であり、
今回の工事だけでは終わらず、際限なく汚染対策が求められることを危惧します。
また、築地で事業を続けたいと考えている事業者は、
「築地は守る」という知事の基本方針に、
築地が「市場」として復活すると期待を寄せました。
今回の補正予算の審議の中では、
こうした事業者の期待に応えるような具体的なビジョンは示されませんでした。
以上のことから、生活者ネットワークは、補正予算案に反対しました。
一方、今回のような補正予算案審議のために臨時会を開催することは極めて異例だと聞きます。
本会議で一人会派も含め全会派の質疑が行なわれることは、議会が活性化する兆しと見ることができます。
今後も、議会改革を進めるために、頑張ってまいります。
※2017年第2回臨時会を終えて(談話)を
都議会生活者ネットワークのHPに掲載しています。