市民に親しまれる新公文書館へ
~西国分寺に2019年度内開館予定~
西国分寺駅近く都立武蔵国分寺公園、都立多摩図書館に隣接して、都立の新公文書館が2019年度内に開館予定です。「公文書」は、国や地方自治体の活動の記録であり、適正な保管・管理、公開が欠かせず、市民への説明責任を果たす重要な文書です。森友・加計問題の許認可、税金の投入に関する公文書が「破棄」され、保存の杜撰さが明るみに出ました。
都においても、豊洲市場に盛り土がなく地下空間になっていた豊洲新市場問題では、その経緯が公文書として保管されていなかったことや、そもそも石原都政時代に、東京ガス工場跡地が移転先となった交渉記録が公文書として作成・保管されていなかったことが大問題となりました。都政の検証と都民への説明責任を果たす重要な公文書を保管・管理するのが公文書館です。
また、公文書館には貴重な資料を展示する役割があります。これまでにも多くの展示が行われてきました。「子どもの見た戦争」という企画では、学童疎開した当時の小学生が体験した疎開地の暮らしや離れて暮らす親への手紙など興味深い資料が公開されました。
建築物としても、この地域の湧水に配慮し地階は設けない構造としたことや、省エネ・再エネの最新技術を導入したZEB化(ゼブ:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を都有施設として初めて実現します。
市民の皆さんに親しまれる公文書館として、今後とも皆さんのご意見、ご要望を反映していきます。