生かされなかった40年前の教訓~学校および通学路におけるブロック塀等の生け垣化に関する申し入れ

40年前の宮城県沖地震での教訓から、ブロック塀の危険性が指摘されていたにもかかわらず、 6月18日、大阪北部を震源とする地震では、小学校のブロック塀が倒壊、小学生が亡くなりました。

担当課へ説明をする山内

文部科学省は地震の翌日、全国の自治体に、学校のブロック塀について安全点検するよう通知を出し、東京都もさっそく調査を開始しています。

都議会生活者ネットワークでは、公立学校のブロック塀を早急に撤去するのは当然のですが、さらに塀の代替として、生け垣につくり替えるように要望します。

例えば、国立市にある都立第五商業高校では校舎の建て替えを機に、近隣からの要望を受けて、学校の周りを塀ではなく生け垣にしました。安全性とともに緑化推進の観点からも、公立学校の生け垣化を進めるべきです。

近隣との話し合いで、改修時に周囲は生け垣に。

 

 

 

 

 

 

市内私立校では、校庭にも多くの木々が植えられている。

本日6月28日、知事および教育長宛に、以下の点について申し入れを行いました。

1.公立学校のブロック塀などの安全点検を踏まえ、塀の撤去後は、生け垣とすること。区市町村立学校へは、そのための財政的支援を行うこと。

2.私立学校においても、生け垣化の協力を要請し、財政的支援を行うこと。

3.都内自治体では、ブロック塀撤去や生け垣造成に助成しているが、通学路を優先して速やかに進めるため、区市町村への財政的支援を行うこと。