東京都「避難所管理運営の指針」を全面改訂!④特に重要な子どもの「こころのケア」

災害等の教訓として、体験のフラッシュバックや失望感、避難生活のストレスなどを抱える被災者への「こころのケア」の必要性が指摘されています。加えて、被災地支援者へのこころのケアの重要性も課題となってきました。

厚労省は、災害時に現場に駆けつけ、こころのケアとして精神科医療や精神保健活動の支援を行なうための災害派遣精神医療チーム「DPAT」の体制整備を各都道府県等に通知しました。しかし熊本県では、DPATの体制整備前に震災が起きたため主体的なマネジメントができなかったことが報告されています。
東京都では、現在、25病院と協定を締結、「東京DPAT」の支援体制を整備していますが、このDPATに現時点では、子どもの専門医は含まれていません。

チャイルドラインで、東日本大震災の際に、子どもたちから寄せられた声をまとめた冊子

・我慢して気持ちを表に出せない
・無理して笑顔をみせる
など、おとなに伝わりにくい子どものストレスを見落とさない、子どもが自由に話し動くことのできる居場所、遊びや学習のスペースの確保、学校での相談体制なども必要です。

子どもの「こころのケア」の必要性を引き続き提案していきます。

※DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)